ホウ酸処理の予備知識3 of JBTA 日本ホウ酸処理協会

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建築様式と生息しているシロアリが似ている米国の処理方法との比較

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カンザイシロアリは、駆除が非常に大変ですが、予防は比較的簡単です。ホウ酸によるシロアリ対策が、予防効果を長期間持続させます。

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土壌処理は、米国は農薬系を使用し、日本でも同じく、ベイトを使用します。
しかし、木部処理の場合、日本では、ほとんどが農薬系ですが、米国のほとんどがホウ素系を使っています。
実は、米国では農薬系の使用が禁止されており、木部にカンザイシロアリの生息が確認できた場合のみ、一部使用が許されているのみです。

建築木材劣化生物が似ている米国と日本は、木部処理については正反対の対策をとっています。
日本の住宅の寿命は30年、米国の住宅は84年、およそ3倍の開きがあります。
これは、長期間持続するホウ酸を使用している米国と、3〜5年しか持たない農薬系の違いがひとつの原因であると考えられています。
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「地下シロアリ対策」と「乾材シロアリ対策」

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地面から1Mまでの範囲は、建築基準法で防腐防蟻処理を義務付けられてます。
その範囲を「地下シロアリ対策」部分と言い、それより上部の範囲を「乾材シロアリ対策」部分と言います。
「乾材シロアリ対策」部分は、建築基準法上では処理を義務付けられてはおりませんが、建物のいたるところから侵入してくるアメリカカンザイシロアリの被害が増えている以上、いずれもシロアリ対策を行う必要があります。

米国では、すべての構造材にホウ酸処理を行なっています。
アメリカカンザイシロアリのコロニー(巣)を一箇所駆除を行なっても、他のコロニーが残っていれば、そこから羽アリが飛び、今後も増える続けるため駆除が非常に大変ですが、予防については比較的簡単です。
被害に合う前に、たった一度だけ、ホウ酸のシロアリ対策を施工しておくことが重要です。

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